映画「男たちの大和」を観て 感動した家人が

ヤマトミュージアムに行く計画をたてました。


私としては、悲しい結末とわかっている映画をみるのは、ちょっと勇気がいりました。

二人の男の子を持つ身としては、やはり母親の立場から見てしまいます。

もう 号泣でした。


でもこれは、事実なのです。

この幾多の若者達の死があっての 今があるのです。

決して 目をそむけてはいけない 真実です。


3月25,26日 ヤマトツアー決行!

奇しくも 大和が 沖縄に向けて最後の命令をうけた日でした。


この日に備え、 夫は 映画の原作本はもちろん 大和関連の出版物を

読み、準備万端です。


朝一番の新幹線で 広島へ。

路面電車で 宇品港

ここから 高速船で 江田島  呉兵学校跡です。

今は、 海上自衛隊 幹部候補生学校と 第一術科学校になっていますが

一日三回 見学できます。


兵学校


次は フェリーで 呉にわたります。

ここが 大和の生まれた所です。

ここに ヤマトミュージアムが作られ十分の一のサイズの大和があります。

十分の一といえど そのサイズは巨大です。

当時(昭和16年)よくこれだけの戦艦を作ったものだと 感心しきりです。

大和全景




ヤマトミュージアム


ゼロセン

このゼロセンは本物です。

琵琶湖に墜落したものを 戦後引き上げたものです。

羽根は 布張り、狭いコックピット・・・(これが 空を飛ぶのかしら?)

たった一人で乗り込んだ 若者の心根を思い

胸が痛くなります。


一泊して ローカル線(単線)で尾道へ。海岸線を二時間あまり走ります。

映画はここで撮影され、セットが一般公開されています。(5月7日まで)


大和セット1


大和セット2

春休み中で けっこう混雑していました。


原寸大の大和は 側面部のみ、艦橋部と 第一主砲は CG合成です。

張りぼてのセットと判りながら、でも 圧倒される大きさです。


大和セット3


見学を終え、食堂へ・・・


海軍カレー

ロケ中に 反町も食べたと言う「海軍カレー」 


おみやげ売り場のごったがえしたレジの列に

高校生くらいの少年が 一冊の本を手に並んでいました。

大和に乗った少年兵と同年くらいの彼の選んだ本と 同じものを買って帰りました。


「戦艦大和 最後の乗組員の遺言」


大和の数少ない生き残りの 八杉康夫氏の著書です。

今は 大和の語り部となって講演活動されている氏の メッセージを

くだんの少年も読んでいるかな?


晴天で、平和と豊かな平成の時代の旅行を楽しむことができ

心の中で 手を合わせます。